神棚の札宮は通常、伊勢神宮を模した形でつくられています。今回は伊勢神宮を二次元にトレースし直すことで全体をミニマムなカタチに再構築しました。伊勢神宮のモチーフは一つ一つ最新のレーザー加工機で曲線にそって緻密に彫っています。
中央に開いた小窓はなんですか?とよく聞かれます。「札宮の扉は少し開けて、ご利益が少しづつ出るようにするんですよ。」という宮司さんの言葉をヒントに、小さな小窓を開けることにしました。扉の開閉については地域によって様々なようですが、365日少しづつご利益がありますように、という願いを込めました。
神棚は神聖な場所です。明るく静かな高い位置、または家族が集まる場所に南から東を向けてお祀りし、その上には何もないようにします。しかし現代の住宅事情では、神棚の上に2階がある場合も多く、廊下や部屋があります。そのような場合には神棚をお祀りした場所の天井に「雲」を付けるのが一般的です。上に「雲」を貼り付けるのは「この上には何もありません」という意味になります。「雲」をモチーフ化したステッカーをつくりました。すべてのかみだなにお付けします。「雲」という文字を書いたものではなく、かみだなのデザインによく似合う、モダンな雲の形にデザインしたステッカーです。
かみだなに使われているヒノキは、杉ほどではないですが水分の吸放出性が大きい材です。ヒノキは主に柱など構造材に使われますが、小物などに使う場合は特に乾燥と製作精度の高さが必要とされます。乾燥は機械で高温乾燥すれば簡単に乾燥できますが、ヒノキの色ツヤや香り、油分が失われてしまいますので、弊社ではできるだけ天然乾燥を行い、さらに室内で含水率の調整を行っています。それらの材料を活かすためには、職人の手仕事での微調整、技が必要となります。ひとつひとつていねいに製作しています。
かみだなの中には、お札を納めます。神社のお札のサイズには種類があります。かみだなは最も多くお祀りされている角祓大麻と頒布大麻を納めることができる大きさです。
お祀りするお札のサイズを必ずご確認下さい。かみだなの内寸(御札を納める場所)は、しろ・うるしがW85×H265×D16cmです。むくはD13cmになります。
これらのお札はすべて、かみだなに納めることができます。
神社によりお札のサイズが異なりますので、お確かめください。
かみだな「むく」は、神様は自然物に宿るという考えから、より自然の木に近いよう、一つの木片から作り出されます。無垢の檜の質感を活かした形状で、すべて木目の通った「柾目」で製作しています。上部を引き上げると、内側にお札を納められる仕様になっていて、薄いお札なら5枚入ります。付属するヒノキの専用台に置くほか、直置きもできます。
かみだな「しろ」は、ヒノキの本体に白のメラミン化粧板を貼ることでスタイリッシュなフォルムを実現。日本では神聖な色とされる白を取り入れました。右側にスライドして、お札を納められるような仕様になっていて、薄いお札なら5枚入ります。付属するヒノキの専用台に置くほか、直置きもでき、裏面に付属のフックを付けて壁掛けもできます。
かみだな「しろ×むく」は、「しろ」と「むく」両方の美しさを採り入れました。デザインのポイントとなる上部の白い部分は、福島県の地場産業でもある会津塗の福西惣兵衛商店の協力のもと、漆塗りの新しい考え方(ウレタン+漆混合塗装)を取り入れ、できるだけ白に近づけました。新しい技術によってデザインの可能性を広げ、「しろ」と「むく」両方の美しさを採り入れています。
かみだな「うるし」は、檜の本体に神話の時代より受け継がれる日本の誇り高き文化「漆」を施し、蒔絵で装飾することで伝統を感じる荘厳なフォルムを実現。会津漆器の名工、儀同哲夫さんが下地から本漆で仕上げます。バリエーションは、格調高く気品のある「こん」と、古来より魔除けとして用いられてきた朱赤の「あか」の2種類を取り揃えています。付属するヒノキの専用台に置くほか、直置きもできます。
素材:国産桧 本漆塗 化粧板
重量:560g
寸法:W120×H280×D38mm
内寸:W85×L265×D16mm(御札を収める場所)
設置:パターンは2つ
・置型設置
・専用台による置型設置
(専用台寸法:W180×H12×D85mm)
付属:専用台 雲ステッカー 祀り方パンフレット 漆用クロス
意匠登録済 登録第1470798
販売価格:150,000円(税/送料込)
うるし製品使用上のご注意
・漆は紫外線に弱い性質がございますので、直射日光の当たらないところでご使用ください。
・汚れなどは付属の「うるし用クロス」でお拭きください。
・衝撃などには弱いので十分ご注意ください。
・引き出し部分の漆は傷つきやすいので御札の出し入れの際にはご注意下さい。
・長期間保管する場合はなるべく通気性の良い、湿気のたまらない場所へ保管してください。